「もっと明るくなりたい」「前向きに生きたい」
そう思って性格を変えようと頑張ったこと、あなたにもありませんか?
私は昔から、「どうして自分はネガティブなんだろう」と悩んでいました。
もっと周りの人みたいに、明るく笑って、ポジティブに過ごせたらいいのに。
でも現実は、気づいたら悪い方向にばかり考えてしまい、
「やっぱり私ってダメだな」と、何度も落ち込む。
そんなループを繰り返していたときに出会ったのが、
マザー・テレサの有名な言葉でした。
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
言葉と行動が、性格を育てていく
この言葉を読んだとき、私ははっとしました。
「性格そのものを無理に変えようとしていたけど、
そもそも“性格って、思考→言葉→行動→習慣の先にある”ものなんだ」
つまり、いきなり性格を変えようとするのではなく、
まずは“今、日常で使っている言葉や行動”に目を向けてみるのがいい。
小さな一言、小さな選択が、未来の自分をつくっていくんだと思いました。
たとえば…
「無理かもしれないけど、やってみようかな」
「怖いけど、ちょっと勇気出して話してみよう」
「今日は何もできなかったけど、身体を休められたってことで、OK」
こんなふうに、日常の頭の中の“つぶやき”を少しずつ変えるだけでも、
自分の心の動きが変わっていくのを感じました。
私がやっている「言葉の上書き」習慣
ネガティブな言葉に気づいたら、「そうじゃないかも」とつぶやく。
染みついたネガティブ思考は、簡単には変えられません。
何度も気付いては、何度も「逆かも」と、自分に教える。
できているつもりでも、よくよく観察するとそこかしこに、まだまだ根がある。
だから、何度でも、しつこいくらいに、繰り返す。
実はこれ、私が最近よく使ってる言葉の“上書き”の方法。
ネガティブを全否定すると、これまでの自分を否定してしまうことになるから、
まずは自分の気持ちのベクトルに気づく。
そして、「逆の可能性もあるかも」と、軽く広げてみる。
「今のベクトル」に集中することで、思考がクリアになる
ネガティブな思考のループに囚われてしまう時は、
たいてい過去の失敗や、未来の不安に意識が向いてる時、他人に期待している時が多い。
「あの時、あんなこと言わなければよかった」
「これから先、うまくやっていけるのかな」
「あの人、なんであんなこと言ったんだろう」
そうやって頭の中でぐるぐる考えてると、
だんだん思考も感情も疲弊していきます。
そんなときは、意識を「今この瞬間」に戻すのが一番効果的。
過去や未来、他人、全ては自分の“影響の輪”を超えたものだから、自分がコントロールできる“今現在の私のこと”に、意識を向ける。
・深呼吸して、目の前にあるものを丁寧に扱う。
・お茶をいれて香りを楽しむ。
・手帳に今の気持ちを書く。
・机の上をちょっとだけ片付ける。
そうやって“今の感覚”に集中していると、
いつの間にか思考のノイズが減って、
心も少し静かになってきます。
性格=“変えなきゃ”じゃなく、“育てていく”もの
性格は、“生まれ持ったもの”の割合が一番多いですが、それだけではありません。
“習慣から育っていくもの”も、確かにあると思っています。
今の言葉、今の行動、今の選択。
それを少しずつ変えていくことで、
気づけば「前より楽になったかも」と思える日がくるはず。
そしてそれが、未来の性格を形づくって、
未来の自分の“運命”を変えていく。
性格は、“変えよう”とするものじゃなくて、
“育てていく”もの。
結果ではなく、過程を楽しむもの。
だからこそ、焦らずに一歩ずつ、自分と一緒に育っていこうと思います。
おわりに:捉え方次第で、人生は変わる
「自分なんて」と思ったときこそ、その思考を上書きできるチャンスかもしれません。
ネガティブな気持ちは、全てが悪いものじゃない。
でも、別の景色を見たいのなら、そこにずっといる必要もない。
ほんの少し、言葉を変えてみる。
ほんの少し、行動を変えてみる。
その積み重ねが、やがて習慣になり、
気づけば「今の自分、けっこう好きかも」って思えるようになる。
捉え方次第で、運命は変わる。
だから、今日もまずはひとことだけでも、
自分にやさしくできる言葉を選んでみたいと思います。
どんなふうに自分の育つのか、その過程を、楽しんでみませんか?
コメント