最近学んだ、コミュニケーションについて紹介させてください。
まず、コミュニケーションで最も大切なことは「平和で心地よい空気づくり」で、そこに正しさは必要ない、というものです。
最初は驚きましたが、確かに正論を言われると責められているような気になって委縮してしまうことがあったな、と思いました。
コミュニケーションの目的は人間関係の円滑化ですよね。であれば、人間が合理的でない以上、コミュニケーションの内容自体が合理できである必要はないのです。
人間がAIに勝てるものは、コミュニケーションだけ
現在、人間が機械に勝てるものを探すことの方が難しくなってきました。
私たちは休まず働くことはできませんし、膨大なデータを頭の中に入れることも、ましてそこから検索したり深層学習(ディープラーニング)をすることも、機械には勝てません。
医療、法律、経済、様々な分野で機械への代替が進んでいます。
そんな中で、まだ人間の方が機械より優位なものとして挙げられるのがコミュニケーションです。
確かに、
・ニュアンス
・冗談
・本音と建て前
・表情と発言内容が一致しない
というようなことを、私たちは日常的に目にしますが、その場の空気も含めての判断が必要なため、ケースバイケースの宝庫。
機械のように法則性を探して合理的に判断しても、相手は非合理的な人間。
だからこそ、コミュニケーションを学ぶことが今後も重要になっていくのです。
正しさはいらない、発言しやすい空気づくりに努めよう
人間は感情の生き物です。
なので、たとえそれが正しいことでも、上から目線で何かを言われると拒否してしまいます。
高圧的に正論をどんどん言ってくる人、できれば近づきたくありませんよね?
それよりも、なんでも話せる風通しの良い空気が家庭でも職場でも重要だと思います。
そうでなければ一部の人の意見だけが通り、良い方向には向かいません。
職場でも、正しく完璧なものを求める上司がいましたが、それは現状の仕事量と人員では実現できないものでした。
各個人の能力を度外視した「正しい」指示で、どんどん病休になっていく人が増えて、結果として良いものができない、ということがありました。
結果としてより良いものを出すには「正しい指示」よりも「平和で心地よい空気づくり」だと、改めて思いました。
相手を動かしたければ、楽しく話してもらうことに集中しよう
相手にただ「〇〇してほしい」とお願いしても、それが正しいことでも実現するとは限りません。
どうせなら、お互い気持ちよくお願いして、それを実行してほしいですよね?
そのためには、相手の話を聞くことにまず集中する必要があります。
なぜなら、人は話す方が楽しいからです。聞く方が3倍疲れる。
なので、まずは相手に楽しく話してもらうことに集中すればいいのです。
とにかく褒める
褒めまくります。たとえ恥ずかしがっても、褒められてイヤな気分になる人はいません。
「すごい」「さすが」と繰り返し伝えます。
ここで驚いたこと、相手は「言われた通りの人になる」ということです。
例えば、いつも気が付かない人に「いつも気にかけてくれてありがとう。あなたが気付いてくれるから、私はこんなにも助かっています」と逆のことを伝えます。
すると、相手はだんだんとこれまでと逆の態度を取るように変わっていくのです。
逆に「なんでこんなこともできないの?」と言い続けると、本来は出来たはずのことを何もしてくれなくなります。
「私は褒められないのに、こんなことを褒めないといけないの?」と損した気分になるかもしれませんが、相手が動いてくれて自分が楽できるなら、なんでも褒めたらいいのです。
余計なプライドは逆に損です。
相手を動かしたいなら、「やる気」ではなく「やりたい気持ち」を刺激する
親に「勉強しなさい」と言われて、「よし、勉強しよう」と続いたことがありません。
それは「勉強しなきゃ」と一時的に思わせることが出来ても、本人の欲求ではないため継続しません。
ではどうするか。
「将来どんなことをしたいの?そうか、〇〇になりたいのね。じゃあ、勉強しなきゃだよね」
と、相手の欲求を聞いて、じゃあ〇〇しないとだね、と伝えるのです。
例えば野菜嫌いの子どもには、「もっと上手にダンスをしたいんだよね、じゃあやっぱり身体づくりのためにも野菜食べないと、憧れの△△さんのようにダンスが上手になれないよ」と伝えます。
相手を動かすためには、まずその欲求を理解して刺激すること。
無理やりさせられるのではなく、したいと思ったからする、その循環を作っていくことが大切です。
聞き役に徹することが、AIに勝てる唯一の方法
コミュニケーションの難しさは、お互いが非合理的だからだと思います。
だからこそ、人間がAIに勝てる唯一のものはコミュニケーションといわれているのでしょう。
ならば普段の生活で意識していきたいものです。
相手に集中する、楽しく話してもらう、自分の意見は考えない、それだけ実行します。
ただ、それだけを実行することがいかに難しいか。
「次何を言おうかな?」なんて自分を出さずにただただ聞く。
簡単なようで、実践してみるといかに自分が人の話を聞いていなかったか気づきます。
人はみんな話したい。
AIとのコミュニケーションでは満足できないからこそ、自分の大切な人の話はもっと集中して聞き役に徹そうと思いました。
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