【投資】「目的のない貯金」が、退職を後押ししてくれた

お金

モノを捨てられないけれど、シンプルな生活を目指してモノを購入するハードルを上げることで5年ほどかけてシンプルな生活に近づいてきました。
すると、当然ですが支出が減り、貯金が増えました。けれどもその貯金は「将来のため」等の具体的な目的のないものでした。
貯金や投資には元々興味があったので、一部投資をしてみたりしているうちに、数年分の生活費がある状態になり、「人生を変えられるかも」と思い、実際に正社員を辞める後押しとなりました。

メンタル弱めなら、目的がなくても貯金してみよう

私はメンタルが弱いです。気になることがあるとずっとそのことを考えてしまうし、「〇〇しなければならない」という強い責任感に自分を追い詰められる、という経験を何度もしてきました。

仕事が忙しいとそのことばかりになってしまい、自分の時間やきちんとした休息をとることができずにいました。
ストレスで買い物をしてしまうこともありましたが、その買い物は一時的なストレス発散になるだけで、その時に購入したモノ自体を上手に使うことができず、でもキレイな状態なので捨てられず、というようなことを繰り返していました。

そんな中、ミニマリストの考え方を知り、必要なモノだけを持つ生活を意識することで購入ハードルが上がり、少しずつモノが減り、モノへの罪悪感も減って楽に生活ができるようになっていきました。
モノが少なくなると、出かける前の慌てた状態で「カギがない」等の探し物ストレスもなくなっていきました。

モノが減ると気持ちが楽になるのを実感すると同時に、だんだんと貯金が溜まっていきました。

インデックス投資をして「お金にも働いてもらう」を実感

NISAなどの制度ができたりと、現在は貯蓄から投資への流れが加速しているのを感じていましたが、身近な人で投資をしている人もいないため、興味はあるけれど、ちょっと怖い、という状況が数年続いていました。

そんな時に「まずは1万円からインデックス投資をしてみよう」というような内容が書かれている投資初心者向けの本を読み、勢いでNISA口座を開設。
ただ、その後投資する勇気が持てずに、仕事も忙しくなったため、NISA口座を開設したまま数年が経ってしまいました。

仕事が落ち着き、ふと気持ちの余裕ができた時に、数年越しの1万円投資をしてみて、値動きを半年ほど観察していました。
上昇相場だったこともあり、「NISA口座開設したときに投資していたら」と思うようになったのが2020年。
ちょうどその時にコロナにより株価が暴落したので、「いまだ!」と100 万円ほど投資をしてみました。

その後もまた仕事が忙しくなり証券口座のホームページをほとんど開くことはなく、平均と言われている4%以上の値動きがあっているな、とたまに確認する程度でした。

数年後。仕事が落ち着いてまた投資を始めようと証券口座を見てみると、なんと100%、つまり100万円が200万円に値上がりしていたのです。
ちょっと勇気を出して100万円投資した結果、数年で2倍になっていました。
仕事が忙しいと放置している間に、銀行口座の貯金とは比べ物にならない増え方をしていたのです。

もちろん投資にはリスクがあり、今回2倍になったことは偶然だと認識しています。
ですが自分のリスク許容度の範囲内で、でもちょっと勇気を出して投資したものが、数年かけて2倍以上になっているのを見ると、投資って怖くないかも、と考えるようになりました。

いつの間にか貯まった数年分の生活費が、仕事を辞める勇気をくれた

投資に対する恐怖心がなくなり、自分の適正なリスクで今後も投資していく場合と、現在の貯金額を見ていた時に、ふと「数年分の生活費がある」と気づきました。

これまで仕事や人のことばかりで、自分の気持ちすらわからない状況をなんとかしたいと思っていました。
そして、ここで行動しないとまたすぐに数年経過して「あの時行動していたら」と思うのではないか、と貯金や投資での経験を通じて強く思うようになりました。
適正なリスクを取って投資する。その考えを、自分の人生にも当てはめて行動してみようと思ったのでした。

もちろん、給与所得という形での収入がなくなったことへの不安はありますが、現在、貯金を投資に回していくことで少しですが収益が出ていることが、金銭的な不安を小さくしてくれていると感じています。
退職したことで心に余裕ができ、「毎日の通勤の苦痛」のような短期的な視点だけでなく、「私は何をしたいんだろう?どんな人生を送りたいんだろう」というような長期的な視点を持てるようにもなってきたと感じています。

人生100年時代。
今後どうなるかはわかりませんが、目的のない貯金が人生を見直すきっかけになることもある、という紹介でした。

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