ことです。
私がお世話になっている美容師さんの話をさせてください。
5年くらいお世話になっているのですが、それまではなかなか自分に合う美容師さんを見つけることが出来ずに、美容室を転々としていました。
そんな時に近所に新しくできた個人の美容室にいってみたところ、とても明るく距離感が絶妙な方だったので、最初から居心地よく過ごすことができました。
もちろん技術も高く、「こんな感じ」と写真を見せたら少しの質問で「は～い」とにっこり。
後はお任せで希望以上に仕上がります。
そんな美容師Mさん。仕事に対する熱意が今まで会った誰よりも凄く、産休予定を切り上げて復帰する、夫に「仕事が辛いなら主夫になってもいい」と言うなど、毎回刺激を受けます。
彼女から私が学んだことは、自分の好きを仕事にして経済的に自立することで実現する、メンタルの強さです。
こんなに「仕事が生きがい」な人に、今まで会ったことがない
美容師Mさんの凄いところは、何よりも「仕事を愛していること」。
あれほど仕事に熱意を燃やしている人に、私は初めて会いました。
彼女の「仕事楽しい！大好き！」は会話の端々から感じられます。
・休日もずっと仕事のことを考えている
・あのお客さんはどんな髪型とメイクが合うかな、と考えるのが好き
・仕事をしない人生なんて考えられない
・好きな仕事をできて、その収入で生活できて最高
・仕事をすることが癒しだから、疲れていても仕事で元気になれる
そういったことを、サラッと言うのです。
美容師さんなので、例えば成人式や披露宴等がある場合、朝早くから夜遅くまで対応していますが、それも全力で楽しんでいます。
ちなみに、一人だけで経営しているのでたくさんの雑務もあって大変そうなのですが「よくわかんないけど」と言いながらも、手探りで対応しているようです。
例えば、最初はクレジットカードが使えず現金かペイペイだけでしたが、今はクレジットカードもQRコード決済も使えます。
仕事が好きすぎて、産後1か月も休んでいられなかった話
そんな仕事大好きな美容師Mさんを象徴する出来事は、3か月取る予定だった産休を1か月しか取らなかったこと。
この話を友人にしたところ「個人経営だから、休みが売上げにダイレクトに響くからじゃない？」と。
あまりのパワフルさに私と同じく圧倒されて、理由はあくまで経済的なものでは、と言われました。
なので、美容師Mさん本人に「なぜ産休予定を切り上げたのか」聞いてみました。
披露宴のセットの予約が入って、1時間くらいなら対応できるだろう、と仕事を受けてみたの。
そしたら仕事が楽しすぎて、もう休んでいられないと思った。
あと、仕事ができないことで気が滅入っていたから、早く復帰したいと思った。
彼女と話していて、収入よりも「仕事が好き」で復帰したと感じました。
そんな方なので、もちろん妊娠中も臨月まで仕事していました。
なので仕事と出産についても聞いてみました。
仕事を休まないといけないから、出産は正直悩んだ。
実際に子どもと暮らしてみて、仕事を休まなくていいなら、もう一人産みたいと思った。
まぁ、自分はお産が軽くて子育ても助けられているから、美味しいとこ取りしかしていないと思う。でも、夜に子どもの寝顔を見ることが本当に幸せ。
私は出産したことがないので出産も育児も想像しかできませんが、少なくとも私は子育て中にそんなことは言えないと思ったので、美容師Mさんの発言は衝撃でした。
子どもがいるから、自宅兼美容室を建てる夢を実現できた
美容師Mさんはこれまでは旦那さんのお店の近くで暮らしていました。
なので美容室まで30分ほどかけて通勤していましたが、子どもが生まれたことで「自宅兼美容室」を実現する話が進んだそうです。
これまで、「いつか」と話していたことが、「子どもの小学校を考えたら、悠長にしていられない」と話が進んで、なんと出産後1年と少しで「自宅兼美容室」を開業したのです。
しかもその場所は、これまでのお店の近くなので、今度は旦那さんが通勤することに。
そのことについて旦那さんとの話し合いが難航したそうなのですが、「私はここがいい」と住む場所の希望を粘り強く伝え、そのための自宅兼美容室を建てる手続きもほぼ行ったところ、理解してもらえたとのことでした。
第一子を迎えたばかりの状況で美容師Mさんのその行動力には脱帽ですが、その話をしたときの発言がこれまた衝撃でした。
私は今後もずっと美容師を続けたいから、夫に「仕事が辛いなら主夫になってもいい」と言った。
カッコよすぎてびっくりしました。
仕事への熱意と、実際に家族3人を養うことができる自信からくる発言と思いました。
まとめ：本当にやりたいことだから、絶対にあきらめない
美容師Mさんを見ていると、やはり経済的に自立することが、自分のやりたいことを実現するために必要だと感じます。
また経済的な自立を、大好きな仕事で実現しているので、メンタルも安定しているように見えます。
そんなパワフルな彼女ですが、苦労がないわけではないと思うのです。
お店を一人で忙しく経営している姿からだけでも伝わっていきます。
でも、大変なはずの物事に楽しみながら取り組んでいる姿が眩しく、私の固定観念をいつもいい方向に壊してくれます。
今後も圧倒的な仕事への熱意を持って、人生の局面を軽やかに乗り越える姿を見せてほしいと思う、私の大好きな美容師Mさんのお話でした。
コメント